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2014年7月29日(火)

元保全室長が初証言へ

自衛隊国民監視訴訟 仙台高裁が決定

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(写真)報告集会で証人尋問決定の意義を強調する甫守弁護士=28日、仙台市

 自衛隊による国民監視の差し止めを求めた訴訟の控訴審の第9回口頭弁論が28日、仙台高等裁判所で開かれ、原告弁護団が求めていた、情報保全隊に国民監視を命じる立場にある陸上幕僚監部運用支援・情報部情報課の末安雅之情報保全室長(当時)の証人尋問を実施することを決定しました。情報保全室長が法廷で証言台に立つのは初めて。

 仙台高裁は、末安氏への証人尋問の可否を小野寺五典防衛相に照会し、同防衛相は、7月1日付で回答。限定つきながら証言を認める判断をしました。

 佐藤陽一裁判長は、小野寺防衛相の承認する内容の範囲で、末安氏の証人尋問を実施すると決定しました。

 裁判では、自衛隊の内部文書に実名を明記され、「成人式宣伝」などを監視された秋田県の2人の原告が証言。渡部雅子氏は「目に見えないものに、ずっと見張られ不愉快な気持ち」と証言。風間幸蔵氏は「恐怖感と不安を感じ、民主主義が覆される危険を感じる」と訴えました。

 裁判後の原告・弁護団の報告集会で、甫守(ほもり)一樹弁護士は「情報保全隊に事実上、指揮・命令を出している幕僚監部の情報保全室長が証言するということの意義は大きい」と強調しました。


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