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2014年7月28日(月)

ガザ 20日間の死者1050人超え

イスラエルで侵攻反対集会

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 【カイロ=小泉大介】イスラエル軍は27日午前、パレスチナ自治区ガザへの爆撃を再開しました。イスラエル政府は26日夜に人道的一時停戦を27日いっぱいまで延長すると決めましたが、イスラム武装抵抗組織ハマスがロケット弾発射をやめなかったことを理由に再開に踏み切りました。ガザ攻撃開始から20日目となった27日までのパレスチナ人死者は1050人を超え、さらなる犠牲者増が懸念される事態となっています。


 人道的一時停戦は当初、26日午前8時から12時間の予定でした。イスラエル政府は国連などの求めを受けて一時停戦延長を決めましたが、同時に、地上部隊をガザにとどめ、ハマスがつくったイスラエル領に抜けるトンネルの破壊は続けると表明していました。

 そのためハマスはイスラエル部隊がガザから撤退しない限り延長に同意しないと表明。26日夜以降、イスラエルへのロケット弾発射をつづけました。

 イスラエル政府は一時停戦延長には応じる姿勢を示す一方、先に米国が示した恒久停戦に向けた新たな提案は拒否しています。

 26日の一時停戦では、パレスチナ人避難民が爆撃の被害の様子を確かめたり、衣類や家財道具を運び出すため自宅に戻りました。現地からの報道によると、多くの避難民が変わり果てた光景に絶句し涙するとともに、「苦労して建てた家がこんなありさまになるなんて」「まだ夫が見つかっていない。私たちがイスラエルに何をしたというのか」などと憤りました。

 一時停戦中に新たにがれきの下などから発見されたパレスチナ人の遺体は、約150体に達しました。イスラエル軍の側でも26日、ハマスらとの戦闘で重傷を負った兵士が相次ぎ死亡するなどし、死者総数は43人に達しました。その多くが20代前半の若者です。

 この状況下、イスラエルの最大都市テルアビブ中心部のラビン広場で26日夜、「グッシュシャローム」など各平和団体がガザ侵攻に反対する集会を開催し、数千人の参加者が「いますぐに戦争をとめよう」と声を上げました。

 集会は警察の中止要求をおして開かれました。主催者は、「何度も繰り返される戦争に代えて、いまこそ対話と政治的解決の道を選択する時だ」「ユダヤ人とアラブ人は手を携えて、戦争と占領、憎しみと扇動を乗り越え、命と希望の道に踏み出そう」と訴えました。


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