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2014年7月26日(土)

イスラエル軍 国連運営学校を砲撃

避難民ら15人死亡 150人負傷

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 【カイロ=小泉大介】パレスチナ自治区ガザの保健当局は24日、同地を侵攻しているイスラエル軍が、国連パレスチナ難民救済事業機関(UNRWA)の運営する学校を砲撃し、パレスチナ人避難民ら15人が死亡、150人が負傷したと発表しました。8日にガザ攻撃が本格化して以降の死者は25日午前で808人に達し、負傷者は4500人以上となりました。

 イスラエル軍が砲撃したのはガザ北部ベイトハヌーンの学校で、数百人のパレスチナ人が避難していました。UNRWAは、周辺で激しい戦闘が起きているため、避難民を別の場所に移動させる時間を与えるようイスラエル軍に要請したが拒否されたとしています。

 同軍は事実調査を行うとする一方、砲撃したのはイスラム武装抵抗組織ハマスの可能性があるとも指摘しました。

 避難者の1人は中東の衛星テレビ・アルジャジーラのインタビューで、「学校にハマスの戦闘員など一人もいなかった。それなのになぜイスラエル軍は学校を攻撃するのか」と怒りをあらわにしました。

 ただ、校舎にロケット弾が隠されていた学校が2校あったことも判明しており、国連は「学校を軍事標的に変えてしまう」とハマスも非難しています。

 人口約170万のガザでは、イスラエルの空爆や地上侵攻から逃れるためUNRWAの学校などに避難した人々が24日までに14万人に達しました。教室に入りきれない避難民が廊下などにあふれています。


 国連パレスチナ難民救済事業機関(UNRWA) パレスチナ難民に対し母子の健康管理や学校運営、食料支援などを行う国連機関。幼稚園と小中学校合わせて700校以上と職業訓練校を運営し、47万人以上の子どもと若者に教育を提供、教師の育成や奨学金事業も行っています。


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