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2014年7月25日(金)

八ケ岳横断案を了承

中部横断道で国交省小委

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 中部横断自動車道計画の長坂(山梨県北杜市)―八千穂(長野県佐久穂町)区間の山梨県側ルートについて、国土交通省関東地方整備局社会資本整備審議会関東地方小委員会(委員長・石田東生筑波大学大学院教授)は23日、「Bルート」の計画案を了承しました。

 関東地方整備局の担当者はA、Bの2ルート案のうち、八ケ岳南麓を清里駅寄りに横断するBルート案が清里駅へのアクセスや整備費用の点から適当だと説明しました。

 石田氏ら委員は報告に対し、交通整備や観光地との連携などを理由に「Bルート案が妥当である」と評価しました。

 関東地方整備局は小委員会のBルート案了承を受け、環境影響評価など計画の具体化を進める構えです。

 東京都内で開かれた小委員会には、北杜市民らでつくる「中部横断自動車道八ケ岳南麓新ルート沿線住民の会」メンバー約50人が駆けつけ、傍聴しました。同会は新ルート案による八ケ岳の景観や自然の破壊や、国交省がルートの代替案も示さず「Bルート」案を一方的に押し付けて計画を進めていることに反対しています。

 「沿線住民の会」共同代表の一人、佐々木郁子氏は傍聴後、「国交省側の説明に多くが費やされており、正当な審議が行われたとは思っていない。今後は審議内容を精査・検証し、国交省へ計画反対の要請を継続したい」と話しました。


 中部横断自動車道建設計画 静岡、山梨、長野の3県を結ぶ全長132キロの高速道計画。長坂―八千穂間(全長34キロ)の山梨県側ルートについて国交省は2012年、当初の計画から清里高原を迂回(うかい)し、八ケ岳南麓を横断するA、B二つのルート案に変更。昨年6月、関東地方整備局関東地方小委員会の作業部会が国道141号と一部重なる「Bルート」案を適当とする意見をまとめて以降、国や山梨県、北杜市は同案を前提に計画の議論を進めています。


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