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2014年7月23日(水)

名護・辺野古 沿岸部工事に着手

防衛局、ブイ設置を狙う

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(写真)辺野古崎北岸でトラックや重機などで岩や管のようなものを設置する作業員。沿岸を警戒する警備員や米兵の姿も見られた=22日、沖縄県名護市

 防衛省沖縄防衛局は22日、名護市辺野古への米軍新基地埋め立て工事に伴う海底ボーリング調査に向け、米海兵隊基地キャンプ・シュワブ内の沿岸部に桟橋を設置するための工事を始めました。沿岸部で本格的な工事が確認されるのは、昨年末の仲井真弘多県知事の埋め立て承認後で初めて。防衛局は近く住民の海上抗議行動を排除するため、立ち入り禁止水域の範囲を明示する浮標(ブイ)の設置を狙っており、反対する住民とのせめぎあいが緊迫の度を増しています。

 午前9時過ぎにヘリ基地反対協議会の船が海上から監視行動を展開していたところ、クレーン車が人頭大の石をシュワブ北岸の砂浜に積む作業を始めたようすが確認されました。週内にも狙われるブイの設置などのための作業場になる桟橋の基礎部分にあたるとみられます。

 工事が始まった砂浜の前面の海域は、最近の調査で新たにジュゴンのはみ跡が多く発見された地点にあたります(日本自然保護協会発表)。抗議行動の参加者らが船上から「絶滅危惧種ジュゴンの餌場を破壊し、県民の意にも反して基地をつくっていいのか。建設中止を」と繰り返し訴える中、作業員らは黙々と作業を進めました。

 ブイが設置されれば、政府は、立ち入り禁止水域内の行動を海上保安庁による取り締まりの対象とすることで住民運動を弾圧する方針です。住民らは海上と陸上で非暴力の運動をねばり強く展開しています。


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