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2014年7月22日(火)

ウクライナ 親ロ派遺体搬送

撃墜被害国 身元確認を要求

証拠隠滅を警戒

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 【パリ=島崎桂】欧州安保協力機構(OSCE)は20日、ウクライナ東部で撃墜されたマレーシア航空機の乗員・乗客らの遺体を、親ロシア派勢力が自らの管理下にある保冷機能を備えた列車に搬送していることを確認したと発表しました。ウクライナや被害各国の首脳は、身元確認や撃墜状況の調査のため厳重な現場保存を要求。親ロ派による現場からの遺体搬出は証拠隠滅につながるとして怒りや不満を示していました。


 今回の事件で犠牲となった298人のうち、オランダは国籍別で最多の193人の犠牲者を出しています。同国のルッテ首相は20日、遺体が運び込まれた列車についてウクライナ政府の管理下に移すようOSCEが親ロ派と交渉していると述べ、そのために「全ての努力が注がれている」と表明しました。

 ルッテ氏は、同国が派遣した身元確認のための一団が21日にも現場入りするとの見通しを示しました。英政府も身元確認のため現地に警察官を派遣したと発表。英国は10人が犠牲となっています。

 インタファクス通信によれば、ウクライナ東部の親ロシア派「ドネツク人民共和国」の首相を自称するボロダイ氏が20日、マレーシア機の二つのブラックボックス(フライトレコーダーとボイスレコーダー)を州都ドネツクで「管理している」と明らかにしました。

 ロシアのプーチン大統領は20日、ルッテ氏と事件以来3回目となる電話会談を行い、ブラックボックス回収や遺体収容を支援すると約束。オランダ政府広報局によれば、プーチン氏は親ロシア派武装組織が支配し、立ち入りを制限している墜落現場へのアクセスの確保などに協力する考えを示したといいます。


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