「しんぶん赤旗」
日本共産党
メール

申し込み記者募集・見学会主張とコラム電話相談キーワードPRグッズ
日本共産党しんぶん赤旗前頁に戻る

2014年7月20日(日)

「親ロ派地域からミサイル」

マレーシア機撃墜 米大統領が指摘

このエントリーをはてなブックマークに追加 Yahoo!ブックマークに登録 mixiチェック

 【ワシントン=島田峰隆】ウクライナ東部でマレーシア航空機が撃墜されたとみられる事件で、オバマ米大統領は18日、ホワイトハウスで記者会見し、「これまで得られた証拠によると、機体は親ロシア派が支配する地域から発射された地対空ミサイルで撃墜された」と語りました。

 オバマ氏は、親ロシア派がロシアから訓練を受け、対空兵器を含む武器の提供などの支援を受けていると指摘。そのうえで「信頼できる国際的調査」のため、ロシア、親ロ派、ウクライナの即時停戦を求めました。また調査団が検証を行えるよう現場の物証の保存を求めました。

 また国防総省のカービー報道官も同日の記者会見で、この撃墜が「(旧ソ連製の)地対空ミサイルSA11(ブク)によるとの強い証拠がある」と説明しました。

 米紙ニューヨーク・タイムズ(電子版)は同日、米情報機関当局者の話として、マレーシア機が、親ロシア派支配地域から発射されたSA11によって撃墜されたとの結論に達した、と報じました。同紙によると、米軍事偵察衛星がとらえた発射時の噴煙やミサイルの軌道を分析した結果、このような判断に達したとしています。


OSCE 墜落現場入り

親ロシア派武装勢力が妨害

 【パリ=島崎桂】欧州安保協力機構(OSCE)は18日、ウクライナ東部ドネツク州のマレーシア機墜落現場に、状況把握のための監視団を送りましたが、現地を実効支配する親ロシア派の武装勢力によって現場への立ち入りを妨害されました。事件の原因究明にとって否定的な影響が懸念されます。

 OSCEスポークスマンは、「われわれは制限のない立ち入りを期待していたが、不幸にして任務は非常に困難となった。武装要員が非常に乱暴で未熟な対応をした。一部は酔っているように見えた」と指摘しました。

 OSCEは同日、ウクライナ政府の専門家4人のほか17人を現地に派遣しましたが、わずか75分間でドネツクに引き返さざるをえませんでした。

 またドネツク州当局者によると、19日、親ロシア派武装勢力が同機の残骸を許可なく回収。証拠隠滅の恐れが指摘されています。


見本紙 購読 ページの上にもどる
日本共産党 (c)日本共産党中央委員会 ご利用にあたって