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2014年7月18日(金)

公正・平等な金融秩序を

BRICS・南米諸国首脳会議

開発銀行設立を歓迎

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 【ワシントン=島田峰隆】ブラジル、ロシア、インド、中国、南アフリカの新興5カ国(BRICS)は16日、ブラジルの首都ブラジリアで南米諸国連合(UNASUR=南米12カ国で構成)との首脳会議を開きました。


 南米諸国は、BRICSが前日に合意した開発銀行の設立を歓迎し、公正で平等な国際金融秩序の改革へ協力する意欲を示しました。

 現地からの報道によると、BRICS側は開発銀行と外貨準備基金について説明。南米諸国の多くは、世界銀行や国際通貨基金(IMF)など欧米主導の既存の金融システムへの代案になると評価しました。

 ボリビアのモラレス大統領は、南米諸国がIMFなどから融資を受けるかわりに緊縮政策を押し付けられてきたと批判。「BRICS開発銀行は弱肉強食の新自由主義と植民地主義を終わらせるだろう」と述べました。

 債務不履行(デフォルト)国債の支払いをめぐり米司法当局と協議を続けているアルゼンチンのフェルナンデス大統領は、既存の国際金融機関がヘッジファンドなどに牛耳られていると指摘し、「開発銀行の設立はこの状況への適切な回答だ」と歓迎しました。

 同大統領は、大もうけを狙うヘッジファンドがアルゼンチンと同じようなケースで他の国々も攻撃する可能性があるとし、「公正で平等な新しい国際金融秩序が必要だ」と強調しました。コロンビアのサントス大統領によると、会議はアルゼンチン政府に全面的な支持と連帯を表明しました。

 チリのバチェレ大統領は、南米諸国連合のインフラ整備計画を進めるためにBRICSとの協力を呼び掛け、「開発銀行などは南米統合を実質的に前に進めるものだ」と語りました。


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