「しんぶん赤旗」
日本共産党
メール

申し込み記者募集・見学会主張とコラム電話相談キーワードPRグッズ
日本共産党しんぶん赤旗前頁に戻る

2014年7月14日(月)

スパイ疑惑 “米独に根本的違い”

メルケル首相、米に不信感

このエントリーをはてなブックマークに追加 Yahoo!ブックマークに登録 mixiチェック

 【パリ=島崎桂】ドイツで相次いだ米国によるものとみられるスパイ疑惑に関連し、メルケル独首相は12日、情報の取り扱いにおける両国間の「根本的な違い」を指摘し、米国への不信感を表明しました。

 メルケル氏は独メディアとのインタビューの中で、米国によるスパイ疑惑にふれ「情報機関に関する考え方について、(米独が)根本的に異なる考え方を持っていることの表れだ」と指摘。「もはや誰もが疑いあっていた冷戦時代ではない」として、米国に対し「変化」を求めました。

 一方でメルケル氏は、欧州連合(EU)・米国間の環大西洋貿易投資連携協定(TTIP、米欧版TPP)交渉への影響を否定しました。

 独政府による米情報部門代表者の国外退去要請(11日)を受け、アーネスト米大統領報道官は12日、「相違を解決する最も効果的な方法は、既存の私的なチャンネルを通じたものであり、メディアを通じたものではない」と強調。独政府に自制を求めました。

 ドイツでは先週、同国の連邦情報局(BND)と国防省の職員が米国に機密情報を提供していた疑惑が相次ぎました。昨年には、米中央情報局(CIA)のエドワード・スノーデン元職員の暴露により、米国家安全保障局(NSA)によるメルケル氏への盗聴も明らかになっています。

 ロイター通信によると、問題の国防省職員は米国務省への情報提供を行っていたとされます。CIA関係者はBND職員との関係を認めており、米国によるドイツへの盗聴はNSA、CIA、国務省など複数の機関によるものとの疑いが強まっています。


見本紙 購読 ページの上にもどる
日本共産党 (c)日本共産党中央委員会 ご利用にあたって