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2014年7月14日(月)

きょうの潮流

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 辺野古の海が緊迫しています。18年もの間、米軍新基地建設を食い止めてきた沖縄県名護市の住民らに、安倍政権が襲いかかろうとしているのです▼新基地建設ノーを掲げた稲嶺進市長が圧勝した1月の名護市長選。そこで示された民意を無視し、7月中に海底のボーリング(掘削)調査を強行、年内にも埋め立て工事を開始するかまえです▼これに先立ち、辺野古の海に広大な立ち入り禁止区域を設け、今週にもブイ(浮標)を浮かべて囲い込む。周囲の漁船を買収して監視させ、中に入れば刑事特措法を適用して逮捕も…▼その一方で、政府は辺野古の海だけでなく、内陸部にも巨大な基地を造る計画を隠していたことが発覚しました。これまでも、強襲揚陸艦が接岸できる軍港機能などを隠したまま、環境影響評価を進めてきた前科があります。法をふりかざして住民を脅し、自らは法に定められた手続きをすり抜けようとする。「法治国家」とは思えない態度です▼これまでの政権は多少なりとも、住民の「理解」を得ようとしていました。しかし、安倍首相には、そのような考えは毛頭ありません。その強権ぶりはかつてなく危険ですが、同時に弱さやもろさも見られます。歴代政権の誰よりも住民の抵抗を恐れ、住民と向き合う度量もない。だからこそ強硬手段に頼らざるをえないのです▼しかし潮目は確実に変わりつつあります。一片の道理もない辺野古の新基地建設をめぐるたたかいで、潮目の変化はいっそう明確になるでしょう。


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