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2014年7月11日(金)

きょうの潮流

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 幼い頃に両親を亡くした衝撃で話すことができないまま、おとなになった青年。ある日、同じアパートに住む女性から不思議なハーブティーを勧められる。すると、失われた記憶が…▼来月公開される映画「ぼくを探しに」。ハーブティーは青年の人生を取り戻す重要な役割を果たします。心身の調子を整えるというハーブを飲用する人は多い。ところが、そこに脱法がつくと、危険な薬物に様変わりします▼8人を死傷させた池袋の暴走車をはじめ、脱法ハーブ絡みの交通事故が後を絶ちません。もうろう状態で歩道に突っ込み、人を次々にはねる。車道を逆走したり、ガードレールに衝突したり。意識が飛んだまま運転しているのですから、危険極まりない▼池袋で暴走した37歳の男は「脱法ハーブを吸った直後に運転した」と供述しています。まっとうなハーブ業者にとっては迷惑な話でしょう。ハーブにはほとんど意味がなく、そこに添加される薬物が問題なのですから▼脱法ドラッグによる事故や事件が多発していることから、政府や警視庁は取り締まりを強化する方針です。しかしネット販売が急増し、規制逃れの新種が出回るなど「いたちごっこ」が続いています▼薬物に詳しい専門家は規制するだけでは解決しないといいます。現実からの逃避、疲労や重圧からの解放、全能感。社会のひずみから逃れようとして薬物に手を出す人たち。それを救うには、相談できる仲間をつくり、一緒に現状を変えていく道に足を踏み出すことだと。


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