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2014年7月10日(木)

「協議で共通認識拡大」

米中が戦略・経済対話

北京 新型大国関係構築がカギ

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 【北京=小林拓也】第6回米中戦略・経済対話が9日、北京で開幕しました。同対話は、米中両政府が外交課題や経済問題などについて話し合うもので、毎年1回行われています。


 開幕式典で演説した習近平国家主席は、今回の対話が「中米関係が新たなチャンスと挑戦に直面している重要な時期に行われる」とし、「中米新型大国関係の構築にエネルギーを注入してほしい」と対話への期待を表明しました。

 習主席は一方で、「互いの主権と領土を尊重し、互いの発展方式を尊重し、自国のモデルを相手に強いるべきではない」と米国のアジア地域への干渉をけん制。その上で「一部の問題で食い違いや摩擦があるのは避けられない」とし、「矛盾や摩擦をコントロールし、対話と協議を通じて、建設的な方式で理解を深め、共通認識を拡大すべきだ」と強調しました。また、「中米が対抗すれば両国と世界に災難をもたらす」とし、経済関係や対テロ闘争、地球温暖化などの分野で協力を強めることを呼びかけました。

 ケリー米国務長官は米国のアジア太平洋地域への再配置(リバランス)戦略と関連して「米国は中国を封じ込めるつもりはない。二大経済大国として互いに理解する必要がある」と訴えました。

 10日まで行われる戦略・経済対話には米国からケリー氏とルー財務長官、中国からは汪洋副首相と楊潔篪(ようけつち)国務委員がそれぞれ代表として出席します。

 習主席とオバマ米大統領が昨年6月の首脳会談で、「米中新型大国関係」の構築で一致してから1年。協力関係の進展と同時に、サイバー問題や中国と周辺国との摩擦など、両国間の食い違いや相互不信も浮き彫りになっています。幅広い分野での率直な対話を通じて、新型大国関係を軌道に乗せることができるのか注目されます。


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