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2014年6月26日(木)

講義調査自体が圧力

田村氏 「慰安婦」絡み文科省

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(写真)質問する田村智子議員=19日、参院文科委

 日本共産党の田村智子議員は19日の参院文教科学委員会で、広島大学の准教授が講義(4月)で日本軍「慰安婦」問題をとりあげたことに、文科省が調査・指導する姿勢を示したことを厳しく批判しました。

 同講義については「産経」が紙面で攻撃し、文科省の上野通子政務官は5月23日の衆院内閣委員会での質問に対し、「広島大学を調査した」「各大学で適切な対応が行われているかどうか、必要な助言を行う」と述べました。

 田村氏は、調査すること自体が圧力になると述べたうえで、講義は教員の研究と学問的信念に基づき行うものであり「助言を行う方針を持つこと自体、学問の自由と両立しない」と追及。同省の吉田大輔高等教育局長は、事実関係を問い合わせたことは認めたうえで、「助言は行っておらず、今後も予定はない」と述べました。

 田村氏は、上野氏が「政治的なものであれば、中立性を保ちつつ子どもたちに何を学ばせるのかというところが大切」とも答弁したことについて、学生は子どもではなく、講義をきっかけに自ら考え、意見を持つのが大学教育であるとし「学問の自由について根本の認識が欠落した議論に文科省は迎合せず、大学教育への介入を許さない姿勢を貫かなければダメだ」と述べました。

 下村博文文科相は、「文科省は個々の授業内容の是非を判断する立場にない」と答えましたが、上野氏の発言については「国会で質問されれば事実関係を確認することはある」などとかばいました。


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