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2014年6月13日(金)

イラク過激派 首都に迫る

モスル 住民50万人避難

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 【カイロ=小泉大介】イラク第2の都市・北部モスルを制圧した国際テロ組織アルカイダ系の過激派「イラク・レバントのイスラム国(ISIL)」は11日、モスルと首都バグダッドの中間のティクリットまで南下し、同地も掌握しました。ISILはさらに首都に迫る動きを見せています。

 現地からの報道によると、ISILはモスルで奪ったとみられる軍と警察の車両でティクリット入りし、比較的容易に掌握したもようです。同地は2003年の戦争で米軍に打倒されたサダム・フセイン元大統領の故郷で、イスラム教シーア派のマリキ首相に批判的な同教スンニ派住民が多数居住しています。

 マリキ首相は11日の声明で、「われわれはテロリストを一掃するため軍の立て直しを行っている」と述べ、ISIL徹底鎮圧の意志を表明。バグダッドのシーア派居住地区では、ISILの侵攻に備え武装を開始する住民も出ています。

 一方、国際移住機関(IOM)は11日、ISIL制圧下のモスルから住民約50万人が避難したと発表しました。人口の4分の1に相当する数で、人道状況が深刻に懸念される事態となっています。またモスルでは同日、トルコ領事館がISILに襲撃され、外交官ら48人が拉致される事件も発生しました。


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