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2014年6月4日(水)

きょうの潮流

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 「増税もまた楽しからずや」。日本共産党の志位委員長が演説会のなかで紹介したトヨタ自動車の広告が怒りを買っています。消費税は上がったが節約を楽しもう、というわけです▼巨額の利益を上げながら、5年間も税を逃れてきたトヨタ。やりくりに苦しむ庶民を尻目に、大企業優遇税制の恩恵を受けてきました。節約にモヤシをあげた広告に「自分たちは1円も税金を払わず、われわれにはモヤシを食べてろというのか」との声も▼4月の全国消費者物価指数をみると、前年の同月比で3・2%も上昇。3月からの上昇率はバブル期以来の伸びを示し、物価は11カ月連続で上がっています。一方で働く世帯の収入は大幅に落ち込み、基本給は25カ月も連続でマイナスです▼物価は上がりつづけ、給料は下がりつづける。そんな生活の実態が数字からもはっきりと見えてきます。アベノミクスから1年半。貧富の差はひろがり、先行きに希望をもてない人々が増えています▼先日、消費税をなくす会が都内で実施したシール投票。9割近い人が「家計が苦しくなった」に入れました。お年寄りも若者も怒りや不安をこめて。国民の声にこたえようと、なくす会も運動や組織の拡大に力を入れています▼消費税増税から2カ月がたちました。日々の生活に重くのしかかる8%。いっこうに増えない収入。削られていくばかりの社会保障…。トヨタの広告は「もっとよくしよう」と呼びかけます。もっと現場を歩こう。すべての答えはそこにある、と。


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