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2014年5月31日(土)

過労死防止逆行する

衆院厚労委 高橋議員が追及

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(写真)質問する高橋ちづ子議員=30日、衆院厚労委

 日本共産党の高橋ちづ子議員は30日の衆院厚生労働委員会で、「残業代ゼロ」ともいわれる労働時間規制の緩和について「過労死防止に逆行する」とのべ撤回を求めました。

 高橋氏が、過労死等防止対策推進法案が全会派一致で衆院通過したことに言及したのに対し、田村憲久厚労相は「働く方々が健康を損なって命を落とされることはあってはならない」とし、法施行に向けて準備していくと述べました。

 高橋氏は「政府が向かっているのは逆だ」と強調し、「残業代ゼロ」導入に踏み出したことを追及しました。田村厚労相は「時間ではなく成果で評価される働き方」があると言って、「高度な専門職」から導入する考えを改めて示しました。

 高橋氏は「1割の企業で裁量労働制が採用されており、労働者も事業場も『今のままでよい』が大勢」と指摘。それでも導入を狙うのは「裁量労働制や管理職でも対象になる深夜割増賃金などに切り込むのが狙いだ」と迫りました。2012年のサービス残業の是正は1277社、104億円にのぼることをあげ、「労働時間規制が緩和されれば働きすぎが見えなくなる。過労死防止とは矛盾する」と述べました。

 高橋氏は、財界は適用対象を事務職や営業職などにも広げるよう主張していることをあげ、「入り口はレアケースだが、出口は違う」と批判しました。


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