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2014年5月27日(火)

新大統領が東部訪問表明

ウクライナ ポロシェンコ氏勝利宣言

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 【パリ=浅田信幸】ウクライナで25日投開票が行われた大統領選挙で、親欧米派のペトロ・ポロシェンコ氏(48)が勝利を確実にしました。中央選管の暫定結果(開票率15・12%)によると、得票率はポロシェンコ氏が54%。同じ親欧米派のユリヤ・ティモシェンコ元首相(53)の13%を大きく引き離し、決選投票を待たずに当選を決める見通しです。

 ポロシェンコ氏は投票が終了した30分後に早々と「全ウクライナの大統領が選出された」と勝利宣言。「まず第一に、戦争と反乱を終わらせ、ウクライナに平和をもたらすことに傾注する」と述べ、6月の大統領就任後最初の仕事として親ロシア派武装勢力が「人民共和国」を宣言した東部のルガンスクとドネツクの両州を訪問する意向を明らかにしました。また、2014年中に総選挙を行い、政界再編を進める考えを明らかにしました。

 大統領選は、2月の親ロシア派ヤヌコビッチ政権崩壊後に成立した親欧米派暫定政権が正式の大統領を選出するために実施されたもの。投票率は60%前後に達したもようで、中央選管幹部は、東部での親ロシア派武装勢力の妨害にもかかわらず「大統領選挙は実施された」と述べ、正当性は揺るがないと主張しました。

 ウクライナでは2月政変後に親欧米派の暫定政権が成立したものの、ロシアは「クーデター」として認めず対立。3月のロシアによるクリミア半島の併合、4月の東部での親ロシア派武装勢力による「反乱」で、国内の「民族対立」が深まりました。

 一方、ポロシェンコ氏はその後の記者会見で、東部の親ロシア派武装勢力へ対テロ軍事作戦を強化する方針も表明しました。


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