2014年5月26日(月)
グアンタナモ閉鎖を
国際人権団体など30組織 ホワイトハウス前で集会
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【ワシントン=島田峰隆】米政府が「テロ容疑者」とみなす人を拘束しているキューバのグアンタナモ米軍基地収容所の閉鎖を求める集会が23日、ワシントンのホワイトハウス前で開かれました。国際人権団体アムネスティ・インターナショナルなど約30組織が共同で主催しました。
オバマ米大統領は2013年5月23日の演説で、グアンタナモ収容所を閉鎖する意思を改めて表明しました。主催者によると、集会は同演説から1年に合わせて、米各地のほかカナダやメキシコで一斉に開かれました。
ホワイトハウス前では収容者と同じオレンジ色の囚人服を着た人たちが集まり、「1年前の演説の約束通り閉鎖を」「裁判なしに長期に人を拘束するのは国際法違反だ」などと声を上げました。ワシントン在住のジョン・ゴアさん(27)は「一方的にテロ容疑者と決めつけて拘束し続けるのは恥ずべき行為だ。すぐに閉鎖してほしい」と語りました。
米政府は、グアンタナモ収容所にブッシュ前政権下の2002年から「テロ容疑者」を収容、拘束しています。非人道的な待遇が批判され、オバマ氏は閉鎖命令を出していますが議会の反対もあり実現していません。