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2014年5月23日(金)

きょうの潮流

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 集団的自衛権行使容認に向け、安倍晋三首相が記者会見をした日のことです。イラクなど中東で医療支援活動を続ける佐藤真紀さんからメールが届きました▼佐藤さんは、日本イラク医療支援ネットワークの事務局長。米軍は1991年の湾岸戦争、2003年からのイラク戦争で劣化ウラン弾を使いました。増え続ける、がんや白血病にかかるイラクの子どもたちへの支援を続けています▼佐藤さんは問いかけます。「イラク戦争とは何だったのでしょう」。戦争の口実だった大量破壊兵器保有はでっち上げ。侵攻した米軍は各地で民間人を殺害。アブグレイブ収容所でのイラク人虐待は、世界中から非難を浴びました。「そんな戦争を日本は一緒にしていくのでしょうか」▼日本政府は当時、イラク戦争をすぐさま支持。その反省は今もありません。自衛隊が戦闘地域に行けなかった憲法の制約を、安倍政権は解釈改憲で取り払おうとしています▼「僕たちは、イラクで犠牲になった人たちのことをもっと伝えなくては」。戦争が何をもたらすのか。現実を知らず、軍事対応に熱中する安倍首相への怒りが伝わってきます▼一方、米国。来日したスタインバーグ前国務副長官は都内で講演しました(14日)。メディアから「なぜ尖閣で日本と一緒に中国とたたかうといわず、安保条約を適用すると遠回しにいうのか」と質問が。答えは「どんな危機でも核戦争に発展させるわけにはいかないのだ」。軍事一辺倒への懸念は米国からも聞こえます。


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