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2014年5月22日(木)

習主席が安全保障演説

アジア信頼醸成会議閉幕

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 【上海=小林拓也】上海で行われたアジア相互協力信頼醸成会議(CICA)の首脳会議で21日、中国の習近平国家主席が基調演説し、「地域の新しい安全の枠組みを構築しなければならない」として、アジアの新しい安全保障観を発表しました。


 演説で習氏は、「アジアの安全はアジアの国民によって守られなければならない」とのべるとともに、「どの国であれ、地域の安全保障問題を独占しようとたくらみ、他国の正当な権益を侵害してはならない」と指摘。

 また「第三国に対する軍事同盟の強化は、地域の安全を共同で守る上で利益にならない」と表明し、アジア地域で同盟強化を進める米国や「日米同盟強化」を名目に集団的自衛権行使の容認をめざす日本政府をけん制しました。

 新しいアジアの安全保障観については、「(経済)発展こそが最大の安全保障だ」と強調。「共同発展と地域一体化のプロセスを進め、地域の経済協力と安全保障協力の形成に努力する」と提起しました。

 また、日本やベトナムなど周辺国と領土・領海問題を抱えていることを念頭に「協議や交渉を通じて対立や紛争を処理することが、この地域の国家が取るべき主要な政策の方向性だ」と述べ、問題の平和的解決を強調しました。

 首脳会議は、同日「上海宣言」を発表して閉幕しました。

 CICAは、アジア地域の相互協力と信頼醸成を推進するため1992年にカザフスタンのナザルバエフ大統領が提唱した国際会議で、首脳会議は今回が4回目。2014〜16年の議長国を中国が務めています。会議では、26の加盟国・地域と、11のオブザーバー国・機関の代表が参加し、発言しました。


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