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2014年5月19日(月)

人種隔離違憲判決60年

「あらゆる差別根絶を」

米大統領訴え

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 【ワシントン=島田峰隆】米最高裁が公立学校での児童・生徒・学生の人種隔離を違憲だとする判決(ブラウン判決)を出して17日で60年がたちました。オバマ大統領は16日の声明で「あらゆる形態の偏見や人種差別を根絶する長いたたかいに改めて取り組む」よう訴えました。

 カリフォルニア大学ロサンゼルス校(UCLA)の調査などによると、2006〜12年に黒人の高校卒業率は9ポイント上昇しました。一方、白人が多数を占める学校に通う黒人は11年に全体の23%で、1968年以来最も低くなるなど、実質的には人種隔離が再び広がっています。

 ホルダー司法長官は17日、東部メリーランド州で演説。名指しは避けつつも米プロバスケットボール協会(NBA)ロサンゼルス・クリッパーズのオーナーの人種差別発言に触れ、「これが社会のあらゆる階層から非難されたのは当然だった」と指摘しました。

 同時にホルダー氏は学校での人種差別や、同じ罪を犯しても黒人の方が白人より刑期が約2割長いとする調査結果などを指摘。「あまり目につかない形の人種間不平等を考え、それとたたかう方法を活発に議論しなければならない」と力を込めました。


 ブラウン判決 米最高裁が1954年5月17日、公立学校での白人と黒人の隔離を定めた州法を違憲と判断した判決。それまでは設備が同じなら人種隔離は合憲とされていました。カンザス州の原告の黒人男性の名前をとってブラウン判決と呼ばれます。判決はその後の人種隔離撤廃運動の大きな力となりました。


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