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2014年5月17日(土)

反緊縮 車道埋める

仏公務員デモ 全国30万人

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(写真)緊縮政策に抗議する公務員デモに参加した人々=15日、パリ(島崎桂撮影)

 【パリ=島崎桂】フランスの主要7労組は15日、政府の緊縮策に反対する公務員ストと抗議デモを行いました。全国約120カ所でのデモには合計で約30万人が参加。昇給凍結の解除と、給与の引き上げを求めました。

 バルス仏首相は4月、財政赤字を抑制するため、今後3年間で500億ユーロ(約7兆円)の歳出削減策を発表。うち、290億ユーロについては、公務員の今後3年間の昇給停止を含む国と地方自治体の歳出削減で賄う方針を示しました。

 パリでは約2万人の参加者が4車線の車道を埋めつくし「みんなで緊縮策に反対しよう」などと唱和。沿道に集まった組合員は「給与、年金、雇用のために、民間も官界も一緒に(たたかおう)」と訴え、デモ隊を激励しました。

 フランスの公務員給与は、2002年から14年の間に平均6・6%上昇。同時期の物価上昇率は21・6%で、実質的な賃下げが続いています。

 最大労組、労働総同盟(CGT)のルポン書記長は地元メディアに対して、「緊縮策の論理を打ち破り、昇給凍結を解除し、給与を引き上げなければならない」と話しました。


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