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2014年5月10日(土)

紹介なしの大病院受診

厚労相方針 初診など全額負担に

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 田村憲久厚生労働相は9日の閣議後の記者会見で、大病院の外来を受診する際、他の医療機関の紹介状がない場合は初診料などを全額自己負担にすることを検討する方針を示しました。厚労相は、全額負担について「いろんな案が出ている中の一つ」とのべましたが、全額自己負担について検討を表明したのは初めてです。

 全額自己負担は、医療費削減のため患者が受診するのを規制するのがねらい。だれもがいつでもどこでも受診できる権利を脅かし、早期発見・早期治療を妨げるなど重大な問題点を抱えています。

 歯科をのぞく病院などの初診料は現在、2820円、再診料は720円。患者はその1〜3割負担で受診することができます。これが全額自己負担になると受診締め出しにつながるのは必至です。

 大病院の外来規制については、政府の社会保障国民会議が昨年8月に提言し、自己負担を最大1万円とする案も出されていました。

 大病院の外来受診については現在、200床以上の病院では、紹介状のない患者に対して初診料などとは別に特別料金を徴収できますが、導入している病院は半数にも達していません。そのため、強制的に特別料金を徴収させて、受診を強制的に締め出す考えです。

 厚労省は今後、社会保障審議会の医療保険部会で議論し、来年の通常国会に関連法案の提出をねらっています。


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