2014年5月6日(火)
米無人機攻撃停止を
市民ら寸劇で抗議 ホワイトハウス前
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【ワシントン=洞口昇幸】民間人被害が絶えない米無人機攻撃の問題で、反戦団体と市民らは4日、ホワイトハウス前で「オバマ政権は無人機を飛ばすな!」と抗議行動をしました。国内外で無人機攻撃の反対運動に取り組む米女性反戦組織「コード・ピンク」が主催したものです。
この抗議行動では、無人機による惨禍や非人道性を寸劇で表現。参加者は結婚式の招待客となって椅子に座り、花嫁と花婿が誓いあった直後に、無人機に爆撃される様子を演じました。
実際に昨年12月にはイエメンで、米無人機が結婚式に向かう車列をテロリスト集団と間違えて攻撃し、少なくとも12人の民間人死者を出した事件が発生しました。国際人権団体は、「葬式になってしまった結婚式」と題する報告書で、無差別攻撃を禁じる国際法違反と指摘しています。
寸劇を熱心に撮影していたワシントン市在住のシャロン・ロビソンさん(36)は、「無人機の実態を初めて知りました。罪のない人たちの命を奪う攻撃はやめるべきです」と語りました。