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2014年5月5日(月)

サッカー試合でバナナ投げ入れ

「人種差別」批判広がる

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 【パリ=島崎桂】サッカーのスペインリーグの試合(4月27日)で、バルセロナのダニエウ・アウベス選手にバナナを投げ込んだ観客に対し、同国では「基本的人権の侵害」だとして厳しく対処しています。観客によるバナナの投げ入れは、黒人選手などを猿扱いする差別行為です。

 本拠地ゲームを開催したビジャレアルはバナナを投げた人物に永久入場禁止処分を科しました。これとは別に、スペイン警察は「基本的人権の侵害」として逮捕。有罪となれば、禁錮3年の可能性があるといいます。

 世界には人種差別やヘイトスピーチ(憎悪表現)を禁じる法制度が数多くあります。懲役刑は、フランス1年、スイス3年、ドイツ5年、英国7年、セルビア10年など(それぞれ最大)。多くの場合、宗教や性別による差別も禁じています。

 投げ込まれたバナナを口にしたアウベス選手には、「差別をのみ込んだ」との称賛が相次いでいます。ツイッター上では、欧州などで活躍するスター選手が、バナナをくわえた写真などを投稿。日本を含む世界中の人が、「人種差別を無視することは恥」などの意見を寄せています。

 国際サッカー連盟(FIFA)のブラッター会長は「われわれは団結し、全ての差別とたたかわなければならない」と表明。ブラジルのルセフ大統領は「アウベスはスポーツ界の人種差別に対し、大胆かつ力強い反応を示した」と賛同しました。


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