「しんぶん赤旗」
日本共産党
メール

申し込み記者募集・見学会主張とコラム電話相談キーワードPRグッズ
日本共産党しんぶん赤旗前頁に戻る

2014年5月1日(木)

就職ルール違反横行

高卒内定率実態調査を発表

全教・私教連

このエントリーをはてなブックマークに追加 Yahoo!ブックマークに登録 mixiチェック

 全日本教職員組合(全教)と私立学校教職員組合連合(全国私教連)は30日、今年3月に卒業した高校生の就職内定実態調査の結果を発表しました。就職内定率は過去最高となりましたが、アルバイトが含まれていたり、就職ルール違反が横行するなどの実態が明らかとなりました。

 29道府県517校が回答。対象校の卒業者約8万2千人中、就職希望者は約3割の2万4342人でした。

 卒業時の就職内定率は94・8%(男子96・5%、女子92・1%)でした。しかし、「対外的には100%だが、数名のアルバイトが含まれている」という報告や、当初は就職を希望しながら、1003人が進学などに進路変更したという実態もあります。

 さまざまな就職ルール違反がありました。「試験結果を出すのに1カ月以上かかった」など、就職活動の長期化が高校生を苦しめています。家族構成や職業を問う面接試験時の違法質問も、多数報告されました。就活解禁前の勧誘や学校を通さない勧誘など自衛隊による違法な勧誘もありました。

 内定取り消しは10校11件、求人取り消しは38校75件で、いずれも昨年より増えています。

 全教は、高校生の就職を保障するために、新卒者支援のための人員配置の拡充や、雇用と働くルールを確立する法整備を要望。「公的就労対策事業」(仮称)の創設や、中小企業の雇用の下支えなど、雇用創出策の実施を求めています。


見本紙 購読 ページの上にもどる
日本共産党 (c)日本共産党中央委員会 ご利用にあたって