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2014年4月25日(金)

きょうの潮流

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 “徘徊死(はいかいし)”という言葉があるそうです。認知症の高齢者が徘徊中に列車などにひかれて亡くなるケースです。昨日、認知症男性の列車事故訴訟で控訴審判決がありました。JR東海が遺族に求めた損害賠償額は半減されたものの、家族に責任を負わせることに変わりはありません。何とも過酷です▼ひとときも目を離せない認知症高齢者を家族だけで抱えるのは難しい。特に徘徊は早期発見が要。介護者の負担を地域で支えることができたら…。そんな取り組みの一つが大阪府の豊中市と豊中市社会福祉協議会が実施する公民協働事業「徘徊SOSメール」です▼NHKドラマ「サイレント・プア」は社協が舞台。深田恭子さん演じるコミュニティソーシャルワーカー(CSW)の活躍を描きます。「制度の狭(はざ)間(ま)で救われずに苦しむ孤立や貧困、声にならないSOSを見つけ、地域で支える仕組みをつくる」のが仕事。全国に導入され始めました▼ドラマでは、ゴミ屋敷の住人など困難を抱えた人が次々登場します。個々のせりふが胸を打ちます。番組監修の勝部麗子さんは豊中市社協のCSW。現場の思いを反映させたいと1話につき30時間から50時間をかけて監修しています▼モットーの第一は社会的排除をさせない。豊中市の社協では、75歳以上のひとり暮らし高齢者の調査など、さまざまな事業を行っています▼ひとり暮らしの高齢者は2035年には約762万人になる見通しです。地域の福祉力をどう高めるか。CSWに期待したい。


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