2014年4月19日(土)
「選択療養」問題正す
田村氏 保険適用外すな
|
日本共産党の田村智子議員は14日の参院決算委員会で、保険がきかない「混合診療」の全面解禁につながる「選択療養(仮称)」制度を政府の規制改革会議が打ち出したことについて、保険で受けられる診療の枠が狭められ患者の負担が増えるなどの問題点を指摘しました。
選択療養とは、患者と医師が合意すれば、保険外診療に対して保険外併用療養費を支払う仕組みです。臨床研究段階の高度・先進医療や国内未承認薬なども対象になります。
田村氏は、「患者の安全性や有効性の担保はあるのか」という問題とともに、有効な医療技術や薬剤が選択療養制度のもとで保険適用の対象から除外されることにならないかとただしました。
内閣府の滝本純生規制改革推進室長は「選択療養は保険導入を前提にすることを前提としない制度であることは事実」と認めました。
田村氏は、巨額の費用がかかる先進・高度医療の速やかな保険適用を患者団体が求めていることも示し、「選択療養制度によって値段の高い薬剤などが保険の適用外に置かれれば、金の切れ目が命の切れ目になってしまう」と批判しました。