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2014年4月15日(火)

ウクライナ情勢“ロシアに混乱の原因”

安保理が緊急会合 欧米諸国の非難相次ぐ

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 【ワシントン=島田峰隆】ウクライナ東部で治安部隊と親ロシア派勢力の対立が激しくなっていることを受けて、国連安全保障理事会は13日夜(日本時間14日朝)、緊急の公開会合を開きました。ロシアは、ウクライナの暫定政権がロシア系住民への弾圧を強めていると非難。一方、欧米側は混乱の原因はロシアにあると反論し、激しい応酬になりました。

 会合はロシアの要請で開かれました。安保理がウクライナ情勢をめぐって会合を開くのは10回目。

 米国のパワー国連大使は、「われわれは背後に誰がいるか知っている。不安定な状況はロシアによって筋書きされたものだ」と強調。米国は危機打開へ協議を続けるものの、「協議が成功するにはロシア側がウクライナ東部の国境に4万もの軍隊を展開している理由を説明しなければならない」と述べました。

 英国のライアルグラント国連大使は、ウクライナ東部の国境付近に3万5000から4万のロシア軍が結集していることが確認されているとし、「われわれが目撃しているのはウクライナを不安定化させる、うまく組織されたキャンペーンだ」と批判しました。

 米英両国代表は、ロシアに対し、ウクライナ国境付近に配備された軍部隊の撤退、3月1日のロシア上院でのウクライナ領内での軍使用を許可した決議の取り消し、国連憲章などの国際法やロシア・ウクライナの2国間協定の順守などを通じた、事態の外交的解決を図るよう重ねて求めました。

 ウクライナのセルゲイエフ国連大使も「ロシアが危機を意図的につくりだしている」と述べ、「クリミア併合のようなことは繰り返させない」と語りました。

 ロシアのチュルキン国連大使は、ウクライナの暫定政権によるロシア系住民への弾圧を欧米諸国も支援しているとし、「暫定政権は攻撃をやめなければならない」と主張。ウクライナを混乱させているのは欧米諸国の方だと非難しました。


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