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2014年4月6日(日)

反緊縮 欧州5万人デモ

EU政策を批判■「仕事は権利だ」

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 【ブリュッセル=浅田信幸】ベルギーの首都ブリュッセルで4日、欧州連合(EU)が進める緊縮政策に反対し「欧州の新しい道」を求めるデモが行われました。欧州36カ国の85全国労組、6000万人が加盟する欧州労連(ETUC)が呼び掛け、主催者発表で21カ国から5万人の労働者、組合活動家らが参加しました。


ベルギー首都で欧州労連が主催

写真

(写真)4日、ブリュッセルで行われた「欧州の新しい道」を求める欧州労連(ETUC)のユーロデモ(浅田信幸撮影)

 「ユーロデモ(欧州デモ)」と名付けられた行進では、加盟組合のシンボルカラーである赤や緑、だいだい色のヤッケを着た労働者が「緊縮は永続的な貧困だ」と声を上げました。「優先課題は仕事だ」「社会的支出削減にノー」といったプラカードが並びました。

 フランス労働総同盟(CGT)の活動家、ダニエルさんは「EUの政策は反労働者的だ。緊縮政策は恵まれた層しか潤さない」と批判。ベルギーの公務員マルグリットさんは「権利のために団結を」と書かれたプラカードを示し、「仕事は私たちの権利だ。『権利のために団結』しないと」と訴えました。

 EUでは2008年の金融危機発生から、財政規律を最優先させる政策がとられ、5年間に失業者が1000万人増加。スペインやギリシャでは労働力人口の4人に1人、若者では2人に1人以上が失業しています。

 EU本部近くで開かれた集会では、欧州労連のセゴール書記長が演説で緊縮を非難。「欧州の未来のため、われわれの欧州のための投資を求める。遅すぎたとなる前に、欧州は新しい道をとるべきだ」と強調しました。

 各国労組の代表がスペイン語やフランス語、ドイツ語、ポーランド語などそれぞれの国の言語で演説。「5月の欧州議会選挙はEUの方向転換の好機だ」との主張もありました。


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