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2014年4月1日(火)

きょうの潮流

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 徳川8代将軍吉宗は「享保の改革」によって江戸幕府の財政を立て直しました。年貢を厳しく取り立て、勘定奉行だった神尾春央(かんおはるひで)は「胡麻(ごま)の油と百姓は絞れば絞るほど出るものなり」という言葉を残しています▼むかし百姓、いまは国民、としてもいいでしょう。17年ぶりの消費税アップに医療や介護の負担増。さらにガソリンや公共料金の値上げ…。給料は上がらず、新しい年度に、生活の不安は募るばかりです▼消費税が導入された89年4月、当時の渡辺美智雄・自民党政調会長はいいました。「消費税はお産と同じ。小さく産んで大きく育てる」。8億円が話題の、みんなの党渡辺喜美代表の父親が“予言”したとおり、3%から5%、そして8%に。財界が示したレールに乗った際限のない増税です▼まるで打ち出の小槌(こづち)のように財源を生み出す税。しかしそれは、所得が低い層ほど負担が増す最悪の不公平課税です。庶民だけを痛めつける仕組みを、“悪魔の税制”と呼ぶ専門家もいるほどです▼導入当時、竹下登首相は「九つの懸念」を示し、その解消に努めると口にしました。所得の再分配機能を弱める、不公平感を増す、税率引き上げが安易になる、物価を引き上げる、地方財政に影響する…。ところが何も変わっていません▼くらしと経済を壊し、財政危機をさらに深め、日本社会の格差をいっそうひろげる消費税。国民のために何一つなってこなかった消費税増税の道を、このまま既定路線のように歩ませるわけにはいきません。


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