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2014年3月26日(水)

米中首脳会談 食い違いも対話継続

ウクライナ情勢 東・南シナ海で意見交換

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 【北京=小林拓也】オバマ米大統領と中国の習近平国家主席は24日、オランダ・ハーグで会談しました。両氏による首脳会談は3回目。両氏は対話を通じた「新型大国関係」の着実な発展で一致したものの、ウクライナ情勢や東・南シナ海問題をめぐり意見の食い違いもみられました。


 ロシアの軍事介入を受けたウクライナ情勢などをめぐり、オバマ氏は、ロシアへの圧力を強める米欧と協調するよう要請したとみられますが、習氏は「公正で客観的な態度」で問題の政治的解決をめざすという中国の立場を表明。「欧州と共に米国が科しているような制裁には、踏み出してこなかった」(ローズ米大統領副補佐官=戦略広報担当=)といいます。

 またオバマ氏は中国が昨年11月に東シナ海に設定した防空識別圏に懸念を表明。東シナ海や南シナ海での緊張緩和が必要だと訴えました。習氏は「東・南シナ海問題で、米側は客観的で公正な態度をとるべきだ」と反論しました。

 2月に行われたオバマ氏とチベット仏教最高指導者ダライ・ラマ14世の会談を中国は強く非難。首脳会談でも習氏は「台湾とチベット問題で、米側は中国の主権と領土を尊重し、分裂活動を支持しないという承諾を守るべきだ」とけん制しました。

 米国家安全保障局(NSA)が中国の通信機器大手企業や胡錦濤前国家主席らの情報を収集していたと報じられた問題でも、米中間のさまざまな問題や意見の食い違いが噴出しています。

 ただ、ミシェル米大統領夫人が20〜26日に訪中し米中の友好をアピール。会談でも「食い違いや摩擦に対しては、建設的な方法で処理していく」(オバマ氏)と述べるなど、対話を継続し、「新型大国関係」建設を着実に進めたい米中の姿勢が浮き彫りになりました。


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