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2014年3月23日(日)

クリミア編入

国連総長「建設的対話を」

ウクライナ大統領代行と会談

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 【ワシントン=島田峰隆】国連の潘基文(パン・ギムン)事務総長は21日、ウクライナの首都キエフで同国のトゥルチノフ大統領代行と会談し、ロシアとの「建設的な対話」を求めました。同日にはシモノビッチ国連事務次長(人権担当)がクリミア半島入りし、人権監視団の派遣に向けてクリミア自治共和国首相らと協議しました。


 ロイター通信によると、潘氏はトゥルチノフ氏との共同記者会見で、ロシアによるウクライナ南部クリミアの編入について「和平対話が遅れるほど状況に対処できなくなる危険がいっそう増す」と懸念を表明。両国による「建設的な直接対話」を求めました。

 潘氏は「今回の危機は、ウクライナの主権、統一、領土保全の尊重を含む国連憲章の諸原則に基づいた平和的な外交と、平和と安全を求める政治家らしい決意を通じてのみ解決できる」と強調しました。また5月に予定されている大統領選挙への支援を表明しました。

 トゥルチノフ氏は「われわれはいかなる形態であれロシアと交渉を始める準備がある。ただし主要な論点はロシア軍のウクライナ領土からの完全撤退になるべきだ」と語りました。

 一方、シモノビッチ事務次長はクリミア自治共和国のアクショノフ首相のほか、少数先住民族クリミア・タタール人のチュバロフ民族会議議長、親ロシア派から武装解除を求められているウクライナ軍兵士とその家族らとも面会しました。

 国連はシモノビッチ氏のクリミア入りを「人権監視団を設置するための地ならし」としています。


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