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2014年3月22日(土)

きょうの潮流

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 ユーラシアの大平原は有史以前から開拓と植民の歴史を刻んできました。そこに9世紀ころ、ロシアの語源ともいわれる「ルーシ」という国が、東スラブ人によってつくられます▼現在のウクライナの首都キエフを中心とした公国の緩やかな政治共同体はやがてモンゴル人の来襲をうけて支配されます。その後、モスクワ大公国の力が増し、18世紀初めにピョートル大帝によってロシア帝国の成立が宣言されました▼極東、中央アジア、東欧と領土を拡大しつづけ、一時は世界最大の版図をもった大帝国。軍事力が支えた200年の帝政は1917年の革命で崩壊します。しかし、スターリンの登場によって大ロシア主義は根強く残っていきます▼ロシアへのクリミア半島編入を明らかにしたプーチン大統領は演説の中で口にしました。「ロシア世界、歴史的なロシアが統一を回復しようとしている」。自国の領土拡大のためには、他国と結んできた条約や国際法に反しても、ウクライナの主権をふみにじることも平気なのか▼日本共産党の志位委員長は「クリミア併合を撤回せよ」の声明の中で警告しました。「ロシア世界」なるものが、旧ロシア帝国の版図を意味するものとすれば、その危険性はクリミア問題にとどまらない、と▼先のオリンピックやパラリンピックでみられた「ロシア、ロシア」の大合唱。愛国心をあおるために五輪を利用したとすれば、平和の祭典を汚しただけです。歴史を回帰させる侵略行為は一刻も早くやめるべきです。


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