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2014年3月7日(金)

きょうの潮流

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 澄んだ歌声がピアノの音色とともに胸にしみ込みます。歌うのは沖縄出身のシンガー・ソングライター、普天間かおりさん。伴奏するのは、東日本大震災で被害をうけながら、音を取り戻した“奇跡のピアノ”です▼震災当日。福島県いわき市豊間中学校の卒業式で演奏されたグランドピアノ。津波で塩水と泥にまみれながら、市内の調律師によって修復されました。そのピアノを使った支援コンサートが11日まで日本橋高島屋で開かれています▼あの日からもうすぐ3年。被災地では、過去から現在、そして未来に向けた対話が積み重なっています。先々を語る人、やっと本音を口にできるようになった人、いまだ悲しみや絶望にもがいている人…▼そんな声を11人の大学生が届けるドキュメンタリー映画「いわきノート」の完成上映会が先日、都内でありました。さまざまな人たちが集まり、対話する場「未来会議inいわき」の参加者に、筑波大の有志学生が密着取材しました▼農民や漁師、子育て中の母親、教員と生徒、僧侶やサーファー。そして、仮設住宅で暮らす人たち。彼らの日常を見つめるカメラと、そこでつむがれる言葉から、偽りのない現状を描こうとします▼「震災があったからこそ、というものを見つけたい」と語る人もいれば、「まだまだ、みんな生きるのに必死だよ」との声も。全国からの支援や、つながった絆をこれからもという学生の思いを生かしたい。住まいや営みの見通しさえ立たないこの現実を変えるためにも。


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