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2014年2月28日(金)

無謀な計画中止して

若草山モノレール 宮本議員が追及

衆院予算委分科会 文化庁は慎重対応

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(写真)宮本岳志議員

 奈良県が奈良公園内の若草山にモノレール設置計画を進めていることについて、日本共産党の宮本岳志衆院議員は26日の衆院予算委分科会で質問しました。宮本氏は「名勝、歴史的風土特別保存地区、世界遺産の緩衝地帯と二重三重に規制がかかる場所に設置は許されない。無謀な計画をやめさせるため、手立てをつくせ」と政府に求めました。下村博文文科相は「若草山にモノレールを設置する場合は、文化庁長官の許可が必要。名勝としての価値に影響がないよう対応」と答弁し、文化庁は慎重な対応を表明しました。

 宮本氏は、文化財保護法では名勝の棄損行為には刑事罰まで定めてその保存を求めていること、名勝指定後に移動施設を建設した例はないこと、古都保存法に基づく「奈良市歴史的風土保存計画」では、若草山の丘陵・稜線への建築物を規制していることを指摘。いずれの法律でもモノレール設置は許されないことを浮き彫りにしました。奈良に住んだ小説家の志賀直哉が奈良公園の特別の重要性を語り、“新しく何か作る時は悔いを残さぬよう余程考えてもらいたい、悪かったら去ればいいという風にはいかぬものだ”(「東京日日」1928年2月25日付)と述べていることを紹介しました。これに下村文科相は「文化財を大切にしたいという思いは共感する」と答えました。

 国交省は若草山を含む春日山特別地区内での開発許可は、県知事から委任された奈良市長に権限があり、モノレール建設には市長の許可がいることを明らかにしました。

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