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2014年2月25日(火)

ソチ五輪、閉幕 18年韓国・平昌で

スポーツの力示した

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 【ソチ=勝又秀人】第22回冬季オリンピック・ソチ大会は23日夜(日本時間24日未明)、五輪スタジアムで閉会式が行われ、7競技98種目で熱戦が繰り広げられた冬の祭典が閉幕しました。次回の冬季大会は2018年、韓国の平昌(ピョンチャン)で開催されます。

 式典の終盤、巨大なマスコット「シロクマのミーシュカ」の目から、一筋の涙が流れました。

 1980年夏季モスクワ五輪のマスコット「こぐまのミーシャ」がこぼした涙を思い起こさせる演出です。“終宴”を惜しんでの涙ですが、ミーシャのそれは悲劇を嘆く涙ともいわれてきました。

 スポーツが政治の対立により分断されたモスクワ五輪から34年。今大会はロシアとの紛争で国交のないグルジアが、ボイコットを避けて参加しました。フィギュアスケート会場では、同国の女子選手が観客の温かい拍手で迎えられました。

 スキー距離では、板が壊れたロシアの選手をカナダのコーチが助けました。ジャンプ団体では、ドイツに競り負けたオーストリアの選手が潔く握手を求め、抱き合いました。

 それらは、対立を生む醜い争いとは異なります。国際オリンピック委員会のバッハ会長は「あなたたちはソチから世界へ向けて、平和と寛容、そして敬意という力強いメッセージを送った」と演説し、スポーツが人々の心に働きかけ、世界の現実政治に訴える力を示しました。

 友情で彩られた「平和の祝祭」の17日間。ミーシャの涙をむだにしませんでした。


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