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2014年2月20日(木)

イラン核協議始まる

7月までの最終合意めざす

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 【パリ=浅田信幸】イランの核開発問題をめぐる対立の最終的解決に向け、イランと国連安保理常任理事国(米英仏ロ中)にドイツを加えた6カ国との協議が18日、オーストリアの首都ウィーンで始まりました。7月後半までの最終合意をめざし、今回の協議は3日程度が予定されています。

 初日の協議は、議題の設定と論議の進め方が主要なテーマ。米国務省高官は「実質的な問題の論議が始まった」と述べ、イランの交渉代表アラグチ外務次官は「いい論議だった」とし、「議題で合意できれば、最初の一歩を踏み出したことになる」と語りました。

 報道によると米欧諸国は、核兵器搭載可能な長距離ミサイル問題も議題にあげたい考えですが、アラグチ氏は「核開発問題以外の何も論議できない」と強調しています。

 核開発についてイランは平和目的だと主張していますが、米欧側は核兵器開発を疑い、一連の制裁を科してきました。

 昨年11月にイランによるウラン濃縮活動の抑制と欧米側による制裁緩和の「第1段階」合意が成立。今回の協議はこれを受け、双方による合意事項の実施が開始されてから初の高官レベルの協議となります。

 最終的な合意が成立し、10年を超える米欧とイランの対立が解消されるなら、国際平和を大きく前進させることになりますが、イランの最高権力者ハメネイ氏は17日、「(交渉は)どこにも導かない」と発言。米政府高官も同日、「複雑、困難で、長いプロセスになる」と述べ、楽観論を牽制しました。


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