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2014年2月16日(日)

きょうの潮流

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 しんしんと雪が降り積もるなか、深夜の五輪中継に引き込まれました。フィギュアスケート男子フリー。悲劇「ロミオとジュリエット」を夢舞台で演じた羽生結弦(はにゅうゆづる)選手が頂点に立ちました▼この曲には特別の思い入れがあります。東日本大震災後のシーズンで使っていた演目だから。あのとき…。地元仙台のリンクで練習中だった高校生は、スケート靴の刃にカバーを付けるのも忘れて外に飛び出しました▼一時は自宅に住めず家族と避難所生活。リンクは壊れ、練習場所を探して各地を転々としました。落ち込んだ心を前に動かしたのは、仲間とともに滑った復興支援のアイスショー。観衆の熱い声援が励みになり、支えになりました▼「スケートを通して一生懸命な姿を見てもらい、それが少しでも多くの人に勇気を与えることになれば」。震災は生き方も変えました。これまでは当たり前と思えたことに感謝し、時間を無駄に過ごさないようになったといいます▼スケートは、自分を人として成長させてくれる、2年前、本紙の日曜版で語っています。「困難や四苦八苦しながら、見つけられたものがある。スケートがうまくなるときは、人として磨かれているとき。逆に悪い部分があれば、それがスケートに表れる」と▼ショートで世界最高得点を出し、第一人者のパトリック・チャン選手らを抑えて金メダリストに。それでも自分の演技の出来を悔しがった19歳。「これからがスタート」。世代交代を告げるリンクで未来を開く活躍でした。


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