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2014年2月14日(金)

ポリオ根絶 インド達成

世界的には一進一退

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 国連児童基金(ユニセフ)によると、インドは11日、ポリオ根絶を達成しました。3年以上にわたって同国での発症がなかったことが確認されたことによるものです。しかし、同日には、2001年以来初めてアフガニスタンの首都カブールでポリオ患者が確認されるなど、世界からポリオを根絶するたたかいは一進一退の状態にあることを印象付けました。(夏目雅至)


 ユニセフのプレスリリースによると、インドは複数の専門家が「ポリオの根絶が最も難しい国で、ポリオ根絶を達成するのは世界で最後の国になるだろう」とみていた国で、09年までは世界のポリオ感染者の少なくとも半数を同国が占めていました。

 しかし、11年1月13日以降、インドでは野生型ポリオウイルスの感染報告はなく、12年1月に世界保健機関(WHO)は、インドをポリオ常在国から外していました。

 ポリオ常在国は現在、パキスタン、アフガニスタン、ナイジェリアの3カ国。このほか、アフリカ大陸の東端「アフリカの角」諸国やシリアで散発的なポリオ流行が起きています。パキスタンではワクチン接種にあたる医療関係者がイスラム勢力のタリバンに殺害されるなど、ポリオ根絶への歩みが妨げられています。


 ポリオ ウイルス感染による急性伝染病で、多くは子どもがかかります。経口的に感染し、発病すると脊髄(せきずい)が冒され、手足のまひが残ります。ユニセフ、世界保健機関(WHO)など国連機関と民間援助団体が1988年に「世界ポリオ根絶運動」を開始した当時、135カ国で年間35万人が発病していました。


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