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2014年2月14日(金)

ノルディック複合「銀」 渡部 暁

「正々堂々の強さ」証明

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 後からゴールした選手から、次々と肩をたたかれ、握手を求められます。12日のソチ五輪ノルディック複合個人ノーマルヒルで渡部暁斗(わたべあきと)選手(25)は、優勝したドイツのフレンツェル選手と2人で競り合いの末、2位で歓喜のゴールを果たしました。

 フレンツェル選手から6秒遅れの2位で、後半距離をスタート。かつての日本選手が劣っていた走力で、ひけをとりません。交互に先頭に立ちながら、最終盤で水をあけられましたが、「仕掛けて負けたので悔いはない」。

 強さの中身が大事でした。昨年のインタビューで、こんなこだわりを語っていました。「つねに正々堂々とたたかう。だれが見ても恥ずかしくないレースをしたい」

 先頭の選手を風よけに使い続けて体力を温存した選手が勝者になることもあります。そんなとき、心の中の声がこう叫ぶといいます。「せこいぞ。おれはそんな勝ち方はいやだ」と。

 この日、ともにたたかった仲間たちから相次いだ祝福は「正々堂々の強さ」の証しでした。18日の個人ラージヒルでも、偽りのない信念とすがすがしい光景を、きっと見せてくれるでしょう。(勝又秀人)


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