2014年1月30日(木)
都知事選 財源生かして暮らし支える
巣鴨など 宇都宮候補訴え
特養ホーム増設 老人医療の無料化…
東京都知事選(2月9日投票)で「希望のまち東京をつくる会」の宇都宮けんじ候補=日本共産党、社民党など推薦=は29日、東京駅八重洲口前(中央区)、巣鴨地蔵通り商店街(豊島区)、池袋駅前(同)などを遊説し、「都政は必ず変えられる」と訴えました。
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宇都宮氏が駆けつけると各地で「がんばって」との声援が飛び、若い人たちが「写真撮らせてください」と行列をつくる光景も広がり、宇都宮氏はこころよく撮影に応じていました。
国家予算に匹敵
多くのお年寄りが行きかう巣鴨地蔵通り商店街で宇都宮氏は、特別養護老人ホームや保育園増設、老人医療費の段階的無料化などの政策を示し、大型開発、大企業応援に偏った都政を変えようと述べました。
政策実現の財源について宇都宮氏は東京都の予算規模はスウェーデンの国家予算に匹敵することを紹介。「この財源を生かせば、みなさんの生活を支え、働きやすく、暮らしやすい東京は実現できる。みなさんの暮らしを支えることで、東京の経済も元気になる」と強調しました。
政策内容が緻密
訴えを聞いていた女性(41)=文京区=は「宇都宮さんの訴えは、公約をどう実現していくかのプロセスがしっかり示されている。意見の違う人も粘り強く説得できる人だと思います」と語りました。「ホームページを見て聞きに来た」という男性(65)=板橋区=は「政策の内容がほかの候補と違って緻密(ちみつ)です。知事になればすぐに都民のための仕事をやってくれると感じました」と話しました。
東京駅八重洲北口前では、昼休みでオフィス街に繰り出した労働者が足を止め、演説を聞く姿もありました。