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2014年1月23日(木)

きょうの潮流

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 人間を凶暴化させる謎のウイルスが突如出現。爆発的な規模と速さでひろまり、滅亡の危機をむかえる人類。それをブラッド・ピット演じる元国連職員が救う―。昨年公開された映画「ワールド・ウォーZ」です▼世界を舞台に現在情勢をおりこみながら描きました。マーク・フォースター監督は「何らかの脅威が訪れたら、人間は国という単位を超え団結してたたかってほしい」と語っています。だから、どの国の利益も代表していない主人公を設定したのだと▼モノやヒトが大量に移動する現代。ウイルスによる感染症は世界中に拡散しています。環境破壊や地球温暖化、ヒトの免疫力の低下が、さらなる世界的大流行(パンデミック)を引き起こすといわれています▼いま日本でもウイルスが猛威をふるっています。ノロウイルスの集団感染で浜松市内の多くの小学校が閉鎖になり、京都市の病院では4人が死亡。インフルエンザもはやり、わが身の周りでも原因不明の腹痛に苦しむ人が目につきます▼ヒトからヒトにうつるノロウイルスには有効な治療法がなく、予防が大切です。食材の加熱や、うがい・手洗いをはじめ、日常の公衆衛生を高めることが肝要でしょう▼ところが国内の保健所は激減し、市民の命や健康を支える体制が弱まっているのが現状です。医療や社会保障制度の改悪も感染を防ぐ力をそいでいます。中国では鳥インフルエンザの流行が再燃。映画が現実にならないためにも、世界でも、日本でも力を合わせるときです。


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