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2014年1月21日(火)

きょうの潮流

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 沖縄の言葉で知られているのが「ぬちどぅたから」(命こそ宝)。戦前は「ぬちどぅあたらさる」と言ったそうです。直訳すると、命こそ惜しけれ。「命あっての物種(ものだね)」と同じでしょう▼意味は似ていますが、沖縄戦の悲惨な体験が「ぬちどぅたから」にはしみこんでいます。多くの県民が犠牲になった地獄のような地上戦、集団自決…。二度とあってはならない、反戦平和のつよい思いがこめられた言葉です(『沖縄ことわざの窓』)▼新基地建設の賛否が正面から問われた名護市長選。4千票余りの大差をつけ、市民はふたたび反対の審判を下しました。再選した稲嶺進市長は、辺野古への移設阻止に「ぬちかぎり(命の限り)頑張る」▼名護城(なんぐすく)跡の桜はいま五分咲きですが、市民は「ひと足早く春が来た」と喜びます。基地反対の象徴となってきた辺野古のテント村からも「名護市民はもちろん、沖縄や日本、そして世界の良識で勝ちとった」との声があがりました▼国家権力を総動員し、札束で人心を買う、なりふり構わぬ卑劣な手段をとりながら完敗した安倍政権。明確になった民意にも背を向け、「淡々と進める」「唯一の解決策」と、あくまで基地建設を強行しようという傲慢(ごうまん)ぶりです▼民の声を聞かぬ政治はいずれ消えていくのが歴史の常。きょうもテント村では座り込みがつづきます。「これからもたたかう。気を引き締め、相手があきらめるまで、あきらめない」。平和な海や空、大地をとり戻すまで、沖縄は屈しません。


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