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2014年1月18日(土)

稲嶺再選 沖縄の誇りかけて

“札束で頬たたく”末松陣営

名護市民「金権政治だ」

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(写真)商店街を歩いて支持を訴える稲嶺ススム市長候補=17日、沖縄県名護市

 大激戦のまま最終盤を迎えた19日投票の沖縄県名護市長選。政府・自民党本部が全面支援する末松文信陣営が「500億円の名護振興基金」(石破茂・自民党幹事長)創設を掲げるなど、辺野古の新基地建設を前提とした「振興策」を強調していることに「金権政治だ」と怒りの声が広がっています。「絶対に負けられない」と稲嶺ススム陣営では奮闘が続いています。

 連日、支持を広げている沖縄県商工団体連合会の山川恵吉副会長(77)は「札束で頬をたたくような政府のやり方に、強い怒りを感じる」と憤ります。「業者のみなさんは『500億円が名護市におりても一部のゼネコンが潤うだけ。自分たちの生活に影響はない』と怒っています。稲嶺さんが掲げる再編交付金に頼らない街づくりでこそ沖縄の経済は発展します。県民は決してカネで命や心を売らない」と話しています。

 名護市西部の羽地地域にある稲嶺後援会事務所に毎日詰めている男性(82)は「相手は国家権力。負けられない」と力を込めて語ります。「地域でさまざまな役員もやってきたので、どこの派にも属さずやってきたが、今回は特別。稲嶺候補が落選すれば、沖縄の人は国のいいなりということになる。沖縄県民の誇りにかけて当選させる」

 同じ後援会支部の男性(66)は「相手陣営も企業動員らしい2人1組が地域を回り、デイケアの行われている公民館で『車に乗せるから、投票に行こう』と期日前投票をさせるなど必死です。絶対に気を抜かないで頑張ります」と語ります。

 客待ちをしながら自民党候補の演説を聞いていたタクシー運転手(56)は「政治家は甘いことを言うが、ほとんど信用しない。振興策でもうかるのは一部の土建屋。こっちには関係ないよ。基地はない方がいい」と冷ややかでした。

 子連れの女性(40)は「基地を造ること自体は誰も賛成しないと思う」と話します。その一方で「いまの名護市のままではどうなるか不安」だとして、「振興基金」に期待を示す声もありました。

 稲嶺陣営は論戦で優位に立っていますが、政府挙げての攻勢もすさまじく、最後の最後まで奮闘が続きます。


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