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2014年1月17日(金)

名護市長選 市民はどう喝に屈しない

稲嶺候補 新基地阻止の先頭に

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(写真)住民に政策を訴える稲嶺ススム市長候補=16日、沖縄県名護市

 最終盤の「3日攻防」に突入した沖縄・名護市長選(19日投票)は16日、辺野古への新基地建設ノーを訴える稲嶺ススム候補、政府・自民党本部が全面支援する末松文信候補の両陣営による総力戦となっています。

 基地と引き換えの「振興策」を前面に出す自民陣営に対し、稲嶺候補は「私たちは、お金やどう喝で屈しないと今一度示したい。名護市民の誇り、沖縄県民の誇りをカネで踏みにじられるようなことは絶対にあってはならない」と訴えました。

 稲嶺候補は「米軍のオスプレイが騒音をまき散らし、墜落の危険をいつも心配しながらの生活になる。米軍再編交付金と引き換えに基地を受け入れたら、次の世代の子や孫を苦しめる」と批判。「辺野古の新基地を阻止するために市民の先頭に立つことを約束する」と力をこめました。

 また、基地に頼った振興策ではなく、第1次産業による自立した経済を強調。沿道にパイナップル畑が広がる地域で「農業は、名護市の地域経済を支える最も大切な分野です」と述べ、堆肥工場の改修や鳥獣被害の防止などで「農業や観光を通じて地域を活性化させる」と訴えました。

 一方、末松陣営には自民党の石破茂幹事長が入り、新基地と引き換えの「名護振興基金」500億円を創設する考えを示しました。同時に、「この地域に一定の抑止力は必要」と述べ、新基地建設を推進する姿勢を示しました。

 また、田村憲久厚労相も入り、街頭での訴えとともに医師会を通じての締め付けに奔走しました。

 石破氏の演説を遠目に聞いていた男性(69)は、「基地を持ってきても地域の活性化にはならない。500億円持ってくるというが、あれは言いすぎだ。どうせウソだろう」と強い口調で語りました。

政府が決める自民・石破氏

 自民党の石破茂幹事長は16日、沖縄県名護市内で記者団に対し、「(米軍基地の場所を決めるのは)だれの権限で決めるか、だれの責任で決めるかということは、それは政府が決めることだ」と述べ、基地の場所は住民の意思ではなく政府が決めるとの考えをあらためて示しました。

 石破氏は、辺野古への新基地建設の是非を問う名護市長選が告示された12日に同様の発言を行い、「民意軽視」といった批判が相次ぎました。


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