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2014年1月16日(木)

米核ミサイル部隊 不祥事とまらず

違法薬物所持で捜査 飲酒問題で幹部解任

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 【ワシントン=洞口昇幸】核弾頭搭載の大陸間弾道ミサイル(ICBM)を運用する米軍の部隊で、不祥事が相次いでいます。昨年、米議会などからも懸念の声が出ていましたが、今年早々にも、同部門の将校2人が違法薬物所持の疑いで捜査されていることが明らかになり、国防長官も苦言を呈しました。


 米メディアは9日、モンタナ州マルムストロム空軍基地の第341ミサイル航空団所属の発射管制要員2人を、違法薬物所持の疑いで米空軍当局が捜査していることを一斉に報じました。同ミサイル航空団は昨年8月、核兵器を安全に管理しているかなどを確認する定期査察で不合格になっています。

 昨年3月にノースダコタ州マイノット空軍基地の士官17人が、核運用に不適切だとして任務を解除されていたこともあり、下院軍事委員会委員長の報道官が、8月13日に「二つの異なる航空団で連続して問題が起きることは容認できない」と表明しました。

 10月には、カジノで偽のチップを使ったとして核戦力の運用を担う戦略軍の副司令官(海軍中将)を更迭したことを9日に発表。11日にはICBMを運用する三つの部隊を統括する第20空軍の司令官(空軍少将)を解任しました。報道によると、出張先のロシアで酒に酔って粗暴な態度を取ったためと伝えられています。

 マイノット基地では2007年に核弾頭を積んでいることを知らないまま、B52戦略爆撃機が米本土上空を飛行し、70人を処分する事態が起きました。

 その後、空軍の核兵器部隊の大再編が行われましたが、退廃問題は改善しているとはいえず、根深いものがあるようです。

 ヘーゲル国防長官は、今回の違法薬物所持問題が明らかになった今月9日、ワイオミング州のICBM運用部隊を訪れ、「君たちは間違いが許されない職務を選んだ」と述べ、日々の任務のなかで不祥事があってはならないと強調しました。

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