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2014年1月14日(火)

きょうの潮流

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 沖縄限定で、流行語になりそうな言葉があります。「いい正月を迎えられる」。昨年末、仲井真弘多知事が安倍晋三首相から、要望を上回る「沖縄振興策」を提示され、上機嫌で口にした言葉です▼知事はこの「振興策」と引き換えに県民を裏切り、名護市辺野古の米軍新基地建設を受け入れました。直後、多くの県民が公約違反に憤りました。「私たちにとっては最悪の正月だ」▼知事は満額回答を受けて、びっくりするような「お年玉」を、政府からもらったつもりにでもなったのでしょう。しかし、実は沖縄振興予算は増えてはいないのです。確かに3400億円という金額は現県政では最高額ですが、大田県政時代の1998年度には4700億円もありました。以来、振興予算は減り続けています。なぜか▼先日、名護市内で開かれたシンポジウムでの前泊博盛・沖縄国際大教授の指摘が面白い。「その後の県政が、辺野古の新基地に反対しなくなったからです」。増額に転じたのが2012年度。その理由は「知事が新基地に反対するようになったから」▼沖縄振興予算は基地反対の声を懐柔させるためのもの。国策に従わなければ金はやらない。沖縄は、国の植民地のような扱いを受けていますが、仲井真知事や名護市長選の自民党候補はこれを当然視しています▼沖縄では旧正月を祝う習慣もあります。今年は1月末。基地に頼らない、自立した市政を目指す稲嶺ススム市長の勝利で「いい正月」を迎えようと奮闘が続いています。


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