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2013年12月30日(月)

きょうの潮流

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 遅いクリスマスか、それとも早いお年玉か。スタジアムが一つの思いに包まれた“美しい時間”でした。日本プロサッカー選手会が主催したチャリティーサッカーが28日、雪の舞う仙台でありました▼「震災復興のために」との思いで集まった、内外で活躍する60人の選手たち。今季、代表入りした柿谷曜一朗選手(セレッソ大阪)の真剣なプレーに歓声が上がり、プロ野球東北楽天・銀次選手の飛び入りPKというサプライズにわきました。スタンドの被災した子どもらの無邪気な笑みに、この試合の小さくない意味を実感しました▼この前日、岩手、宮城、福島の4カ所を訪れた選手たちは、被災地の「いま」を目にし、「復興は進んでない」の言葉を口にしていました▼岩手出身で日ごろから支援に力を尽くす鹿島の小笠原満男選手は、「町を歩くと復興が進んでないもどかしさがある。一日も早くという思いがさらに強くなった」。憤りを押し殺すように▼震災から2年9カ月。いまだ多くが仮設暮らしと、復興の歩みは遅い。現在、自治体が用意した復興住宅(災害公営住宅)は3県合わせてわずか約400戸。計画数の1%を超えただけです。阪神・淡路大震災後は、同じ時期に26%を整備したのと比べても深刻です▼「この試合で少しでも復興を後押しする力が生まれれば」。試合後、小笠原選手はマイクを手に訴えました。「続けることが大事」。選手会では来年、4回目のチャリティーマッチを行うつもりです。


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