「しんぶん赤旗」
日本共産党
メール

申し込み記者募集・見学会主張とコラム電話相談キーワードPRグッズ
日本共産党しんぶん赤旗前頁に戻る

2013年12月29日(日)

きょうの潮流

このエントリーをはてなブックマークに追加 Yahoo!ブックマークに登録 mixiチェック

 「フロイデ」(歓喜よ)。何回も何回も発声練習をする中学生。もっと大きな声で、力強く。いざ本番。客席には歌声に涙ぐむお母さんたちの姿がありました。被災地でのこと▼「第九」の名で知られるベートーベン作曲の交響曲第九番ニ短調「合唱付」作品125。日本では、年末に好んで演奏されています。素人合唱団は全国各地にあります▼「おお友よ、このような旋律ではない! もっと心地よいものを歌おうではないか」。被災地での演奏会の様子を伝えるテレビの映像は胸を打ちました。同じ「第九」でも暗い気持ちにさせる演奏会も▼1942年。場所はドイツ。第2次世界大戦中のヒトラー誕生日祝賀会での演奏でした。客席にはナチス幹部がずらり。当時のドイツのニュースフィルムからのもの。たまたまインターネットで検索中に動画に出あいました。ヒトラーにとって、「歓喜」とはなんだったのでしょうか▼「よい正月を」は年末のあいさつ。これも人によって感じ方はまるで違うようです。「いい正月になるというのが実感だ」と仲井真弘多(なかいまひろかず)・沖縄県知事。安倍晋三首相との会談後のこと。沖縄振興予算を「有史以来の予算だ」と手放しの評価。それで米軍新基地建設のための辺野古(へのこ)埋め立て承認なのか▼米日政府にとっては「歓喜」でしょうが、米軍基地のたらい回しでは、沖縄県民の苦しみは変わりません。1月の名護市長選は審判を下す絶好のチャンスです。「戦争する国」を許さぬ結果で「歓喜」の声を沖縄から。


見本紙 購読 ページの上にもどる
日本共産党 (c)日本共産党中央委員会 ご利用にあたって